<編集後記から>
そもそも、モンゴル情報紙しゃがぁの発行経費を捻出するために様々に活動を展開していったわけですが、それが忙しくて、最も大切な情報紙の発行が遅れるなんてなんともお恥ずかしいばかりです。
私自身、文化人類学的アプローチをもって、遊牧文化とはなんだろうか?遊牧民とはどんな人たちなんだろうか?遊牧世界とはどんなところなのだろうか?という問いの答えを探しながら、振り返って日本とは?であったり、人の生き方は?など、決して解決できないような問題と向き合っているんだと思います。答えの出ないことを追い続けるなんて、なんと無駄な人生と思うときもあるのですが、でも、遊牧世界で出会った人たちがあまりにも魅力的すぎて、そんな風な生き方を日本人である自分がどうやったらできるんだろう?みたいなことを考えてしまうんです。
いよいよ、私も還暦を来年に控えるような歳に至ったのですが、いままでひたすら打ち続けていた点描の点の数もそれなりになったのか、薄らと自分が描き出そうとしているモノが見え始めているようにも感じています。もちろん、それは、決して、結論に至り得るレベルではないのですが、まぁ、歳をとったんだな?なんて。
今回の記事は、そんな中で、そろそろまとめなければいけないような気持ちを持ちながら、書き始めました。遊牧文明…。あまりにもテーマが大きくて、書きながら、迷路の奥へ奥へ、ゲームでいうなら、どんどんと下層へ向かって行くような、それは更なる暗闇に包まれてしまうような状況になっていったというのが、実は、今回、筆が一気に進みきらなかった理由なのかもしれません。あまり良い文章にならなかったかもしれません。誤字脱字もあると思います。ですが、おりしも、タイガに通い始めて30年、モンゴルと関わり始めて、40年。しゃがぁ本紙は還暦60号を迎え、なにかの一区切りかもしれません。
もちろん、まだまだしゃがぁは出し続けます。それに、書かねばならないこと、まとめなければならないこと、たくさん残っています。
私自身の興味対象も、古くから追いかけてきたモノであれば、その新しい側面に出会ったり、新しく出会ったモノは、遊牧文明を考える上で欠けていたピースだったのだろうと、ますます増え続けています。
新しい何かを見つけ、出会うためにモンゴルへは行き続けます。そして、みなさんに届け続けます。どうか、今後もよろしくご支援、ご声援いただけますよう…。
- 現時点でvol60までの会費納入をいただいている賛助会員(年会員費2000円)の方々に郵送します。
- 現時点で非会員で今年度(2025年度)からの入会を希望の方には今年度会費(vol.60-62分)は3500円で、来年度以降は年会費(vol.63分)は2000円となりますので、合わせて5500円となります。2026年度分のvol.63までをおとどけします。
vol63は通常どおりの32ページ立てになります。 - vol60-62合併号のみお買い上げの場合は3500円です。
